耐震性に優れた高層マンション建設の技術

高層マンション生活の基礎知識

世界中の人が知っている通り日本は地震大国です。しかしながら、数年後に必ず大きな地震が来るとわかっているのに、なぜ東京をはじめとする大都市では超高層ビルや高層マンションが日々建設されているのでしょうか。

それは、日本の地震に対する対策と日本の建設業界が超高層ビルでも大地震に耐えきれる高い耐震技術を持っているからです。同時多発テロでも有名なエンパイア・ステート・ビルは飛行機が衝突したため、崩壊してしまいました。アメリカは大地震が起こることがなく、超高層ビルへの耐震性を重要としていませんでした。日本の耐震技術は大変優れており、大きな衝撃にも耐えるための多くの工夫が施された建物が多く存在します。小学校や中学校などのすべての公立学校の建物は文部科学省により、耐震化がすすめられました。超高層ビルの上層階では、風が吹くと揺れるともいわれます。例をあげればスカイツリーは、強風が吹くときは安全面を考え上層階へは行けなくなります。

風が吹くだけで揺れるようなビルは大丈夫なのかと考える方も多くいるかもしれませんが、あれは、あえて建物がしなる造りにしてあるのです。がちがちに固められた建物は、風が吹いても揺れませんが、地震などの大きな衝撃がきた場合建物の特に上層階は大きく揺れます。そのとき、下から来る大きな揺れに対して、上層階では逆方向に力が働きます。そのため、建物の中層階ではかなりの力が加わるためそこから建物が崩れる可能性があるのです。ビル自体をしなる作りにすることで衝撃を緩和することがでるのです。